地方の中小企業で12年間、事務職をしていました。
前職がwebディレクターだったため、自社のホームページの更新や修正も兼任していました。
地方の中小企業はもともと人員不足なので、事務職と言えどもできることはなんでもやっていました。
営業事務の経験もあったため、自然と営業アシスタントのような業務が増え、見積書作成、請求書作成、送付、期日までに振り込みがない場合の電話対応などもやっていました。
忙しい中やりがいは感じることができ、事務職の私でも、もっと売り上げに貢献できることはなんだろう?と考えていました。
そんな中、MA(マーケティングオートメーション)というITツールの存在を知りました。
MA(マーケティングオートメーション)とは
MAは、マーケティングをオートメーション(自動化)することで、業務の効率化、生産性向上を図るツールです。
中小企業が常に悩んでいる「人員不足」の解決には、MAがピッタリ!
特に直接売り上げにかかわる営業チームでMAを活用すると、これまで「手が回らなくてできなかったこと」ができます。
営業チームに多いお悩みは、「新規顧客の開拓まで手が回らない」「営業の俗人化」があげられます。あなたの社内でも、こういうお悩みの声が聞こえていないでしょうか?
- 名刺管理は各営業担当者が行っていて、営業チームでもどのくらいの顧客情報があるのか分からない
- 営業担当者は目の前の受注できそうな案件を追いかけるので精一杯。新規顧客開拓や、ご無沙汰顧客の掘り起こしは後回し
- 自社に興味がある顧客へアプローチするタイミングは、担当営業の勘!?
この状態では、すぐにお手伝いするのも難しいですよね。
MAを使うとこうなる
先ほどのお悩みに対し、MAを使うと下記のようになります。
- 顧客情報(既存顧客や新規顧客など)の一元管理と共有が簡単
- メルマガや営業の後追いメールなどを自動で送信し、定期的に既存顧客と接点を持つことができる
- 自社ホームページに来た顧客の、web上での行動履歴を取得して担当営業へメール通知
とても便利なツールですよね!
MAを導入し、私がまず始めにやったことは、「営業チームから名刺を集めてMAに取り込む」でした。
営業DX、まず顧客管理からはじめよう
「MAに取り込む」とは、名刺情報をデータ化し、MAのデータベースに登録することです。
データ化とは、エクセルやcsvなどに氏名や会社名が記録されている状態をさします。
段ボールを持ち、名刺をください、と営業部をまわり、名刺を回収したのと、
各営業のメールソフトに登録してあるアドレス帳をエクスポートして、
それをひとつのcsvにまとめ、MAに顧客情報を取り込みました。
営業DXに取り組む場合、まずやるべきことは、会社に散らばっている名刺情報を一元管理することから始めましょう。
MAを導入しなくても、顧客情報を一元管理することは重要です。
まとめ
名刺は会社の財産にもなりますので、会社で管理をすべきですし、社員全員が顧客情報を共有できる環境を整えることが必要です。
会社の顧客情報がデータ化されていない、営業担当が各自で管理している場合、営業チームのリーダー(場合によっては社長に)相談し、顧客情報の管理を進められると良いですね!
もし、MAツールのベンダーさんから、プレゼンや他社の導入事例の説明を受ける機会があったら、
「自社だとこう使えるかな」「MAのこの機能を使えば、この業務は楽になるんじゃない?」など、
自社の課題に置き換えて、イメージしながら聞いてみてください。